- しい
- I
しい(感)(1)動物を追う語。 しっ。(2)人を制する語。 しっ。
「~, 人が来るぞ」
(3)あざ笑う声を表す語。「~と笑ひけるなり/平治(下・古活字本)」
(4)呼び掛ける語。 もしもし。II「是に言葉をかけて見う, ~, ~, 申/狂言・鼻取相撲」
しい(接尾)〔形容詞型活用〕名詞や動詞の未然形, 畳語などに付いて, 形容詞をつくる。 そういうさまである, そう感じられる, という意を表す。III「おとな~・い」「喜ば~・い」「毒々~・い」「にくにく~・い」
しい【四位】位階の第四番目。 正四位・従四位の総称。IVしい【四囲】(1)四方をとり囲むこと。「高嶽之れを~す/日本風景論(重昂)」
(2)まわり。 周囲。V「~の情勢」
しい【四夷】漢民族が中国の周囲の異民族をさしていう語。 東夷・西戎(セイジユウ)・南蛮・北狄(ホクテキ)の総称。 転じて服従しない四方の民。VIしい【四維】(1)〔「維」は隅(スミ)の意〕艮(ウシトラ)(北東)・巽(タツミ)(南東)・坤(ヒツジサル)(南西)・乾(イヌイ)(北西)の四つの方位。(2)〔「管子(牧民)」による。 「維」は大綱の意〕国家を維持するのに必要な四つの基本的な事柄。 礼・義・廉・恥をいう。VIIしい【尸位】〔「書経(五子之歌)」による。 人が尸(カタシロ)として, 仮に神霊の位につく意〕才能も人徳もないのにいたずらに位についていること。VIII「~素餐(ソサン)」
しい【尿】〔幼児語〕小便。 おしっこ。IXしい【徙移】移ること。 移動。 移徙。Xしい【思惟】(1)考えること。 思考。 しゆい。「其~する所甚だ卑下にして/明六雑誌 19」
(2)〔仏〕「しゆい(思惟)」に同じ。(3)〔哲〕「思考(シコウ){(2)}」に同じ。XIしい【恣意・肆意】(1)その時々の気ままな思いつき。 自分勝手な考え。「会長の~によって方針が左右される」
(2)物事の関係が偶然的であること。XII「言語の~性」
しい【施為】ほどこし行うこと。 行為。XIIIしい【旨意】考え。 意図。XIV「何等の~も, 秩序も, 趣味も無くて/金色夜叉(紅葉)」
しい【椎】ブナ科の常緑高木。 ツブラジイ・スダジイの総称。 関東以西の暖地に自生し, 大木・古木となる。 葉は革質で長円形。 雌雄同株。 果実はどんぐり状で食用になる。 材は建材・家具材, 椎茸の原木などとする。 樹皮は染色に用いる。 シイノキ。 シイガシ。XVしい【私意】(1)自分の考え。 私見。(2)私情を交えた不公平な考え。XVI「毫も~なし/花柳春話(純一郎)」
しい【紫衣】⇒ しえ(紫衣)XVIIしい【緇衣】⇒ しえ(緇衣)XVIIIしい【詩意】詩の心。 詩の意味。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.